2006-01-01から1年間の記事一覧

I RECINTI DI DON PIETRAVIVA

購入&読み始め。正月休みはこれでいこうとおもう。先日、パヴィアから朝帰りの際、濃霧のためにジェノバ方面すなわちミラノとは逆方向へ高速を50km以上も走ったのだが、おかげで友人Pの父が作家だと知った。で購入。個人的にはやや形容詞が多い気がするが、…

Gomorra

ニポンでは、マフィアといえばシチリア産だと思っているひとが多いかもしれないが、シチリアのそれは「コザ・ノストラ」、カラブリアのそれは「ンドランゲタ」、ナポリのそれは「カモッラ」と呼び名が違い、組織もやってることもまったく別物だ。この本は、…

哀の先取り

たとえば「楽しい時を写真に撮る」、たとえば「愉しいなにかを習慣化する」ことに慎重になる、それは、いずれいつか必ず訪れる「哀」をできるだけ避けようとする守りの姿勢にほかならないのかもしれず。歳を重ねるのは面倒くさいが、否が応でもこうしてまた…

クリスマスなるもの-2

予告の通り「クリスマスの宴その2」へ逝ってきた。友人とその母とその妹は一昨日と同じ、あとはメンバーが一新され、友人の母の親戚たちが顔を並べた今回は昼食だったのだが、みな一様にどっつりと疲れた顔をしている。こちらは25日を1日のんびり家から出…

クリスマスなるもの

カトリックの国だけあって伊国のクリスマスの祝いは3日がかりである。例年この時期はニポンにいたのだが今年は残留、して、伊国に来てはじめて伊人宅のクリスマスの宴におよばれした。招かれたのは嬉しかったが気が重かった。いくら気心しれた友人の誘いと…

重力ピエロ

本を仕入れて南よりかえってきた。むふ。外に出ないと決めた肝臓回復週間にはもってこいである。伊坂幸太郎は欲張りだ。軽めのミステリー好きも、泣ける小説好きも、ちょっとの教養好きも、おしゃれな会話好きも、みんな取り込むような小説を書く。んで、お…

オトナの関係の"子供たち"

いわゆる「めんどうくさくなく-気軽で-怒ったり泣いたりしなくていい」といった関係に『オトナの関係』という呼称を与える人がいまだ生息していたことに素直な驚きを覚えた。1980年代前半に死滅した 精神的-流行りモノ だと思っていたからだ。これは「趣味を…

だるま船

ごぶさたしておりますがみなさまいかがおすごしですか。めっきりブログから遠ざかっていたわたしだが、いいのだ。仕事とかその他の「ねばならぬ」的シーンで、どうせ無理も無茶もしなければいけないのだから、それ以外のところで自分で自分に負荷かけて、あ…

もそっと

待ってて。 伊国公文書のあまりのまわりくどさに、赤いボールペンを1本へしおってしまつた。なんびとも近寄るべからず。

もしばらく

Asparagoはこの世に存在しないものと思ってくれい。 文字書きすぎ。はげる。吐く。

L'amico di famiglia

なにやらグロテスクなものを観た気がしてひじょーに気分が悪かった。血が出るわけでも、この世のものならぬモノが出るわけでも、サイキックなスリラーでもない。伊国のArgo Pontinoという田舎町を舞台に撮られている風景自体は、ものすごく「ふつー」かつ「…

asparagoの野望-1

伊国に来てから、将来設計とか5カ年計画ということをほぼまったくしなくなり、同時にどうしてもしたいことというのが非常に少なくなったわたしだが(もとからそうだったという噂もあり、そうでなかったという噂もあり)、1年ほど前から抱えているひとつの…

イワシを食べる宣言

昨年のちょうど今ごろ、「コック」こと友人Hが4年半の伊国生活の末にニポンへと永久帰国した。なぜコックかと言うと料理が好き&滅法うまいからで、何を隠そうわたしは3年間もの永きに渡ってこのコックに日々のごはんをつくってもらっていた(この場を借り…

L'amico di Familia

映画館鑑賞...未遂。雨が降っていたので挫けてしまったが、これは観なければならない。2006年カンヌ映画祭のコンペ出展作品で、監督は伊国の新鋭パオロ・ソレンティーノ。しかし挫けてしまったので、このところたくさん働いたご褒美に、ずっとずっと買いそび…

漢字の感じ

伊友人A-2は、ニポンで暮らし、ニポンで働いたことがある。ニポン語をほぼ流暢に話す。特殊な言葉を使わなければ、こちらの言っていることをほぼ理解する。バイリンガルではないのに、単なるノリで受けたTOEICでほぼ満点をとっている(!)彼は、もともと外…

翻訳本が出ました

自分のブログを自分のために使っても別に異論は出ないだろうが、なんだかこっぱずかしい。しかもこれを書くと、asparagoが誰だかバレてしまう(て、コレ読んでるひとのほとんどは知ってるだろうけどもさ)。しかし、そんなことは言っていられない。子供のい…

カメラ付きの携帯電話

なるものを生まれて初めて持った。これまで使っていた携帯は、画面は白黒&カメラなしという単純さが気に入っていたのだが、充電池がイカれたゆえに、しかたない買い替えるか...と。しかし、もともと携帯電話がキライな私ゆえ、こんなものに大枚はたくつもり…

嘆きの続き

嗚呼。待ち受け画面に撮った写真貼っちゃったよ...w

交渉をする

我が家に1台のWindowsマシンがやってきた。Windows嫌いのわたしが、まさか買ったわけではない。1ヶ月間の喧嘩に限りなく近い交渉の末、ひとつの仕事の依頼元から届いたものだ。まさかいただいたわけではない。あくまで借り物なのだが、それでも伊国のお金…

秋眠も暁を覚えず

眠るのがこんなに気持ちがいいと「ヒトはなぜ生きているのか」とかいう問いが無意味な問いだと心の底から実感できる。

無印良品:識者に問う

あの、ものすごく局地的かつマニアックな質問ですみませんが、たしか2003年のミラノ・サローネで、無印良品がVia Savonaの近くの廃工場で展示をしたとき、壁一面に貼ってあった「氷原に男がひとりぽつりと立っている(背中)」という特大の写真(カタログの…

GIOVANNI ALLEVI

友人T推薦。とてもきれいな曲をエンドレスで聴いていたらトキョ帰って引きこもりたくなった。伊人で36歳、クラシック出身らしいがカテゴライズ不能。夜&酒のお供に。 http://www.giovanniallevi.it/(英-伊語)

本日のうむむ

「ハロウィンらしい奇妙なorかわいい格好で来て下さい」 というメールをもらった。ので。 長いこと逆さ吊りになっていた我が家のコウモリを首から下げて。みた。 これで地下鉄...かぁ...うむむ。

本日のつぶやき

ウマが合う の「ウマ」てなんだ? ソリが合わない の「ソリ」てなんだ? 後者は想像可だが。ご想像通り、ニンゲンカンケイの妙に想いを巡らせる秋。だあ。

バルタザールの遍歴

途中、海外小説の翻訳かと思って、3回も著者プロフィールを読み直してしまった。文章が下手だからではない(注:必ずしも巷の翻訳文章が下手という意味ではないw)。その逆。1900年代初頭の欧州を舞台にしたその描写が、あまりに自然だからだ。著者はこの小…

被告の足取り

もしわたしが10月27日になにか犯罪を犯していたら、事件当日の犯人の足取り調査を行う警察は大変な苦労を強いられ、しまいには捜査を忘れて笑っただろう。また、その裏付けをとるべく証人全員を警察署に呼んだら、ミラノのしょぼい警察署には入りきらず、同…

オーデュボンの祈り

朋遠方より来る。書とともに。大きく謝々。28日、前項の理由で午後に目覚め、どろどろと本を読んで1日が終わる。 脳の浅い部分で書かれたような軽めのファンタジーが乱発されている昨今だが、これはすてきです。現実の世界ではおよそありえないことがおきた…

亦楽しからずや

朋有り遠方より来る。酒瓶を持して待つ。 別に決まったテーマがあるわけではなく誰かと酒を飲む。お茶を飲む。ご飯を食べる。そんなとき、愉しくその場を過ごせる時間のリミットというのがおそらくある。もちろん相手にもよる。相手にとっても同じことだ。そ…

[伊国}英語圏のひとたち

は「外国語の習得率が低い」というニュースをどこかで読んだが、そんなのは当たり前で、誰がどこで決めたか知らないが、今のところ英語は世界共通語であるかのように扱われているから、英語圏-外のひとたちは、旅行でも商売でも自分の国から一歩外に出ようと…

風邪巡回中

先週、伝染して治ったと思いきや2週めきました。みなさんもお気をつけて。 という言い訳をつけ、籠ってQを読む。まーだ終わらないw。