映画

Non pensarci

本を読んでいたら何の脈絡もなく「カイザー・ソゼ」という言葉が頭をよぎり、ハテ誰だっけかと思ったら映画「ユージュアル・サスペクツ」の黒幕の名前で(あれは名画だよね)、そういえば映画をたくさん観ているのに何もここに書いていないなぁと本を読むの…

GOMORRA

ようやく観た。作品としてはやや冗長だと思う。同じような映画ならブラジルを舞台にした「City of God」のほうがよくできている。原作もそうだが、フィクションとドキュメンタリーの中間、人々の感情面にはスポットを当てず出来事が少しずつたくさん描写され…

4mesi 3settimane 2giorni

多くの伊女子から薦められたのだがロードショーで見逃し、見逃してよかった。見続けることができなかった。すべて観た後に気分がどんよりと重くなる、いわゆる後味の悪い映画というのはあるが、また血が出過ぎて気持ちが悪くて観ていられなくなる映画という…

Into the Wild

仕事でローマにいました。1週間ぶりにミラノに戻ってみたら、街の空気が薄い。なにか物足りない。首都のあの喧噪と混乱は、働くには不向きだとずっと思っていたけれど、何度か通ううちにだんだん身体が慣らされている-冒されている気がします。出発前に映画…

ポイント45

レンタルビデオ屋のリストの一番上にあったから借りた第一弾(伊題だと「.45」なわけで)。コメントは控えさせていただきます。 ポイント45 ゲイリー・レノン監督/2007/アメリカ 出演:ミラ・ジョボビッチ、アンガス・マクファーデン、スティーブン・ドーフ…

オーシャンズ13

何も考えないための映画第四弾。前2作よりはおもしろかったとおもう。まだ続きそうですねコレ...そしてどんどん人が増えてくw。 オーシャンズ13 スティーブン・ソダーバーグ監督/2007/アメリカ 出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・ディ…

ナンバー23

何も考えないための映画第三弾。ジム・キャリーの好演は見る価値のあるサイコスリラーもの。つじつまがあっているようで、よく考えると実はあっていないところがすごい。 ナンバー23 ジョエル・シュマーカー監督/2007/アメリカ 出演:ジム・キャリー、ヴァー…

スパイダーマン3

何も考えないための映画第二弾。3まできて「オチがついた」という感じでしょうか。主役のふたりがかわいくないので、このシリーズいつも気持ちが入らないのですがさておき。 スパイダーマン3 サム・ライミ監督/2007/アメリカ 出演:トビー・マグワイア、キ…

ハリーポッターと不死鳥の騎士団

何も考えないための映画第一弾。みんな育ってしまってかわいくない。シリウスが死ぬところは本ではあんなに盛り上がったのに映画だと一瞬だ。 ハリーポッターと不死鳥の騎士団 デヴィット・イェーツ監督/2007/アメリカ 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート…

300-スリーハンドレッド

紀元前480年のテルモピュライの戦いをベースにした古代史もの。史実通りスパルタ国の先鋭300の兵士がペルシア軍と戦って栄誉の全滅する。伊友人の歴史解説を聞きながら観たのでおもしろかったがヒト死にすぎ。 300-スリーハンドレッド ザック・スナイダー監…

La ragazza del lago

La conseguenza d'amoreの主役のToni Servilloが主役をはっているミステリーなのだが、単にミステリーというカテゴリーに収めてしまうのは惜しい逸品。出てくる人たちそれぞれのドラマがちゃんと描かれていて映像もきれいです。でも、どっかで見たことがある…

パイレーツ・オブ・カリビアン-ワールドエンド

何も考えたくなくなって何も考えなくてよい映画を借りたのだが「scrigno」という単語がわからず、そのまま止めずに見続けたら大事な筋を見失った。言い訳だけれども、この映画の伊単語はむつかしいですよ。「babordo」とか日常じゃ使わない。そんなわけで辞…

Giorni e Nuvole

久しぶりに映画館に行って観た救いのないお話。「ベニスで恋して」のシルヴィオ・ソルディーニ監督。何不自由なく暮らしていた夫婦+娘が、会社経営をしていた父親の失業でどこまでもおちていく。7.5ユーロ払う代物ぢゃない。が。 彼と共に会社を経営してい…

Dogs in Space

1986年製作のオーストラリア映画。当時の荒れ果てに果てた若者どもの日常をとにかく綴っただけのドラッグ映画で、ラストではひっくり返すチャブ台を探したが、翌日にはビデオを貸してくれた友人Aに「なんぢゃありゃ」と詰め寄ったが、しかもこれを伊語で観て…

終わりで始まりの4日間

映画通-狂(まだ言葉が足りないが)の友人Tから薦められ、にも関わらず数ヶ月も放っておき、そんな自分の怠惰を大後悔した。ニポンではあまり受けなかったようだが(もしかして邦題が最悪なせい!?)これは観るべし。今日。今夜。友人Tに遅ればせながら深く謝…

The Holiday

映画好きの友人Tから必見リストをもらったことだしホラホラいーかげん洋画に戻りますよ...ちう一発め。まず言おう。これは必見。絶対観る。そして告白しよう。私は途中でつらくなった。端的に言おう。これを観てつらくなるひとは「恋愛にけっこう失敗してる…

下妻物語

4本目ともなるともうフラフラで、止まり木でホーホーというよりは朝日を浴びてピーチクピーチクてなわけですが、集中するとやめられないという難儀な性格の持ち主でございまして。下妻物語は伊語版のDVDも実は出ていて、それはすでに観ていたのだが、やっぱ…

UDON

数ヶ月前に伊人の友人Aに「うどんという食べものをつくってくれ」と言われた。奴はこの映画を観たのである。たしかにうどんが食べたくなるが、それはそれは無性に食べたくなるが。「だから?」と思ったのですがいかが。ところで海猿もこれもプロデューサーは…

LIMIT OF LOVE 海猿

娯楽としてとてもおもしろかったのだけど、最後の最後のプロポーズシーンでビールの空き缶を投げた。死ぬか生きるかの瀬戸際で、一刻一秒を争うとわかっていながら「なんで携帯でべらべらしゃべってんの」。もの凄く売れた映画らしいが、そう思わなかった観…

フラガール

見事になにもする気がおきない。止まり木の上で一生ホーホーいっていたい。こういうときは頭の中ばかりが盛んに動き、深刻になりがちだ。それを避けるべく、まだ邦画である。 あちこちで絶賛されたらしいがやや痛かったフラガール。設定は凄いとこツイてるけ…

かもめ食堂

まだ邦画である。さておき。のんびり観たが、この映画から小林聡美、もたいまさこ、片桐はいりという名女優3名を引いたら、実は何も残らないのではないか。同じ北欧で同じ"キッチン"で同じように平かな映画なら、ノルウェーが舞台の「キッチン・ストーリー…

ALWAYS 三丁目の夕日

邦画な我が家である。さておき。この映画、ストーリーよりもまず「私が生まれる10年ちょっと前に世界があんなだったこと」に驚いた。私が生まれたときには東京タワーもカラーテレビも冷蔵庫も洗濯機ももちろんすでにあった。まるで何百年も前から存在してい…

嫌われ松子の一生

わたしは地理的にニポンにいないけれども、いまのニポンとニポン人を愛をもって嗤った映画だとはおもひませんか? これを観て痛がりながら笑うわたしはやっぱりどうしたってニポン人。座布団3枚。ニポンを知れと伊人に薦めるなり。 嫌われ松子の一生 中島哲…

プラダを着た悪魔

観てしまいました。いや、娯楽として愉しいです。都合がよいシンデレラストーリーを支えているのはメリル・ストリープのあの演技。あそこまで巧いと怖いよね。 「プラダを着た悪魔」 デヴィット・フランケル監督/2006年/米国 出演メリル・ストリープ、アン…

La ricerca della felicita'/幸せのちから

伊国のGabriele Muccinoが監督、ウィル・スミス側からの希望でふたりが組んだという話題があったがゆえに観たのだが...ごめん、この映画とってもきらい。以上。 ガブリエレ・ムッチーノ監督/米国/2006年 出演:ウィル・スミス、ジェイディン・クリストファー…

BABAL

「アモーレス・ペロス」「21グラム」のイニャリトゥ監督の...などともう言う必要はあるまい、ニポンでもさんざん話題になったのだから。それをいまさら観た。時間軸がズレているのはあいかわらずなのだけれど、今回は4つのストーリー並行する「同時進行モノ…

L'ultimo inquisitore

8日間の仕事を終えて、どでかいジョッキを空け、ぐちゃぐちゃに疲れていたのだが、映画館で働く友人Fの「タダでいいから」という甘言につられ22時半よりひとり映画鑑賞。つまんなかったら絶対に寝てやろうと思っていたのだが、0時半までしっかり目をあけて…

Tre uomini e una gamba

日曜夜のリラックスタイムの1本。プーリアで3男が結婚式を挙げるために、男ばかりの3兄弟が車でミラノを出発。長男は同じファミリーの長女と、次男は次女とすでに結婚していて、となれば3男の相手は当然3女。というハナからありえない設定でスタートす…

come te nessuno mai

深夜の数時間に及ぶ電話での映画談義でこの作品を知った。酔狂はときにヂンセイを愉しくする。 熱く切実で滑稽な若者時代を描いた映画は数あるけれど、こんなふうに「くすっ」と笑いながら観られて、口の中にべたべたした甘さが残らない映画はあまりない。ガ…

L'amico di famiglia

なにやらグロテスクなものを観た気がしてひじょーに気分が悪かった。血が出るわけでも、この世のものならぬモノが出るわけでも、サイキックなスリラーでもない。伊国のArgo Pontinoという田舎町を舞台に撮られている風景自体は、ものすごく「ふつー」かつ「…