2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

的とは?

昨日の文末に「伊国的なもの」と書いてしまったけれども、はてさて「伊国的」「ニポン的」「伊人らしい」「ニポン人らしい」というのは実は「なん」なのか。最近よくそれを考える。 伊人だろうがニポン人だろうが、当然ひとりひとり個体差がある。けれどもそ…

Giovanni Pascoli

伊国語はそのリズムがいい。名詞や形容詞の語尾が、その語の「性別」と「単数か複数か」によって変化することもあり、韻を踏みやすい、無意識でもつい韻を踏む言語だと思う。それを意図的に配した詩は、だから音的にとてもうつくしい。 某友人からのメールに…

耐える-吐き出す-流す

飲み過ぎたときの話ではない。 祖母の証言によれば、かなり幼い頃のわたしは、何かつらいことがあっても耐える子供だったという。口に出さず、タラランと涙を流しながら耐える。そんな子供が育ち、育ってからも、本当にしんどいときにもごくごく限られた身内…

Duomo-どうも

ベタな洒落から入ったが、久しぶりに私的にミラノのDuomo(大聖堂)へ入ってみた。本当に何年ぶりだろう。仕事で行くことはあっても「ひとりぶらりと」中まで入るのは実に3年ぶりぐらいかもしれない。ミラノにはDuomoぐらいしか見るところがない。しかし、…

Steve Von Till

気分を変えて音楽ひとつ。部屋を真っ暗くして安酒など片手に煙草など吸いながら、つまりはべたべたな環境で聴くと本当に暗いきもちになれる。でもこのギター、とてもかっこよい。おすすめは『As The Crow Files』という2枚目のソロアルバムなのだが、どうや…

嘆きというより怒り

どうしてこんな簡単な言語に混乱するのか。 伊語のほうがよっぽど難解なのに。ハラたってきた。

でエイゴ

ダブリンに滞在してから2年がたち、頭はすっかりデフォルトに戻り。エイゴを再度やらなければいけない、という切実な思いはかつてからあったのだが、始めるきっかけがないままにだらだらときた。して、始めなければいけないきっかけが訪れて焦っているわた…

Physica Nova-フュシカ・ノヴァ

1999年〜2000年、大阪と東京で活動していた酒井泰斗と小林智宏のユニット。ということはもはや10年近く前の話になるのだけれども、伊人とりわけ若人になぜかウケている。というわけで今は休止中なれどmyspaceデビューをした彼らである。 myspace.com はミク…

数少ないMacユーザーさんへ

新しいMacBookをようやく始動させた。移項アシスタントというのは使えるということがわかった。しかし。要らぬものまで移項してしまった。どなたかclassic関係のものをすべて、つまりosも含めてすべて、アンインストールする方法を知りませんか。コメントな…

Tre uomini e una gamba

日曜夜のリラックスタイムの1本。プーリアで3男が結婚式を挙げるために、男ばかりの3兄弟が車でミラノを出発。長男は同じファミリーの長女と、次男は次女とすでに結婚していて、となれば3男の相手は当然3女。というハナからありえない設定でスタートす…

この所有欲ってばさ

なにかとても大事なものがあったり、誰かとても大事なひとがいるとき、それを「ひとりじめしたい」という想いがふと心をよぎる、長く生きてれば誰しも、一度や二度はそういうこともあるんじゃなかろうか。ただ、長く生きてれば誰しも、それがいかにバカバカ…

いかんいかん

最近よく怒る。「期待値が高い」のだと振り返る。 勝手に期待して勝手に怒るのは、こちらの問題。いかんいかん。

ローマより戻り...

愛してやまないローマであるが、ここでは仕事はできないと今回おもった。ここでの「仕事」とは、ニポン人と伊人の間にたって何かをすることを限定的に指す。 ローマの人は、ミラノの人に比べておしゃべりだ。それがすべての理由である。時間が限りなくあり、…

修行中

待たない修行。期待しない修行。考えない修行。 すべて卒業したらヂンセイはとことんラクになる。

CocoRosie

ニポンへ帰国して突然にリッチ&ハッピーになった友人Hから、誕生日プレゼントにi-podをもらった。最近、街へ出るときは必ず旅の友にするのだが、これがめっぽう快適だ。郵便局や銀行や停留所での永遠かに思われる待ち時間が気にならない、そして何より永遠…

come te nessuno mai

深夜の数時間に及ぶ電話での映画談義でこの作品を知った。酔狂はときにヂンセイを愉しくする。 熱く切実で滑稽な若者時代を描いた映画は数あるけれど、こんなふうに「くすっ」と笑いながら観られて、口の中にべたべたした甘さが残らない映画はあまりない。ガ…

眼を閉じて/Ad occhi chiusi

普段はメンソール系の煙草を愛飲するわたしだけれども、読後、いや読中につい、日本から土産用に持ってきたマイルドセブンの封を切ってしまった。「誰も煙草をやめられやしない」という一行目が暗示するように、小説中、煙草についてしばしば語られるのだが…