英語で映画

ここ数日の「1日1本英語で映画」。自分のための備忘録。

  • 007 Casino Royale
  • 007 Quantum of solace
  • X men
  • X men 2
  • Die Hard 4
  • Tideland
  • Chocolate


友人Tに薦められて観た007は、実は生涯初の007で「あーこんなにおもろいもんだったんだ」と。X menは「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー監督が次にどんな映画をつくったのか気になったので。あちこちミスキャストだと思うけど話はおもしろかった。Tidelandは私の好きなテリー・ギリアム監督の作品ゆえ、ただ「私が好きだった」と言いなおしたほうがよさそう。Chocolateは、アクションばっかり観てたので味を変えたくなり。


というこの1週間で気づいたのは「ジュディ・デンチって凄い」。まさに英国版の加藤治子。そして英語が一番聞き取り難かったのはブルース・ウィリス。どこの生まれやねんと思い調べたら、西独生まれのニュージャージー育ちであった。して、ジュディ・デンチを愛したわたしの明日の1本は「恋に落ちたシェイクスピア」。以上。

LIQUIDROOM

短い滞在の間に無理やり恵比寿リキッドルームなんぞに行ってきたわけですが。周囲に見えた伊人らを誘ったのだが誰もが聞こえないふりをし、仕方がないから一人旅。でも、つきあいでライブに一緒に来てもらうと、サッカー嫌いと一緒にサンシーロの観戦席に座るのと同じぐらい気を遣うので、それでよかったのだと。どうせライブや試合や映画が始まれば、私は連れを平気でほっぽって我が道を行くわけだし。


誰かがどこかで言っていたが、伊国は欧州の他国と比べてライブが盛り上がる国なんだそうだ。しかし私の経験からすると、まったく正反対だ。おっきな会場の数万人クラスのライブはもしかしたら盛り上がっているのかもしれないが、残念ながらそういうところに行ったことがない。小さなハコでは、音楽よりも観客の自意識、簡単に言えば「音楽を聴いているアタシの姿は周りにどう映っているのかしらん」という想いのほうがより熱を発しているような気がする。それぞれ気持ちよく聴きゃいーのにバカぢゃないのと思うことも少なくなく。


だから日本でライブに行くとまずその雰囲気に感動する。当然それは舞台の上でも感じているだろうから、伊国で聴いたときよりも演奏はずーっとかっこよいし、時間も予定を越えて長くなる。今回も6000円払って、疲れた身体をひきずって逝ってよかった。

蚊の記憶力

蚊には記憶するという能力があるか否か。深夜に腹立たしく考える。今この部屋の中に、必ず1匹の蚊がいる。寝入りばなに頭上に「ぶうん」と来られて、こうなると私はもう眠れないので、すべての電気をつけ、うちわですべてのものを扇ぎつつ捜索を行なったのだが、ふわりと姿を見せたとたんにまた何処かへ消えた。その後、何度巡回しても、もはや音沙汰がない。寝ることを諦めて、こうしてパソコン前で自らが囮となり出現を待っているのだが、一向に姿を見せない。おそらく扇がれ煽られ、恐怖にかられて身を潜めているのだと思われる。


しかし。恐怖にかられて身を潜めるなどという上等なことが果たして蚊にできようか。恐怖にかられて身を潜めるには、恐怖を記憶できる脳が必要だ。あるのか。はて。誰か。


ミラノは蚊の町である。町外れの人工湖のせいというよりまず、かつてはベネツィアのように運河だらけだったところに蓋をしてできた町ゆえに、地面の下からわらわらと蚊が沸く。数年前に日本から網戸の網を運び、家中の穴という穴をすべて塞いだのだが、それでもシーズンが来ると寝付こうかというときに「ぶうん」だ。そして、このシーズンというのが3月から12月まで続くからたまらない。


お気づきかと思うが、私は今ひたすら囮と化し、時間をつぶすためだけにこれを書いている。二酸化炭素を多く出せば蚊もつられるかと呼吸を荒くしてみたりなどして。アホである。いい解決策はないものか。誰か。

The White Tiger


Aravind Adiga著/ISBN:1416562605


ロンドンの空港で余ったポンドを使うのに与えられた時間は10分。店は多いのに素敵なものは見当たらず、最後はやはり本屋でレジ脇の平積みからタイトルも見ずに1冊ひっつかむ。2008年のブッカー賞受賞作というからそろそろニポンでも出るのでは。原書はニポンのアマゾンでも買える。


著者はマドラス生まれでオーストラリア育ち、今はムンバイ在というがブッカー賞をとるということは英国籍なのだろう。舞台はインドで、インドで成り上がった企業家-殺人犯が、インド訪問を控えた中国の大臣に宛てた書簡(メール)というかたちをとって物語が語られていく。一体この話はどこへ行くのか、という興味でつい読み進んでしまう1冊。

今週の流行語

"ペット多頭"

友人が見せてくれた住宅入居要項より。"多頭"な風景が浮かびわらう。


"I'll miss your lips and everything attached to them"

by film ELIZABETHTOWN. I have to use this frase, but for who?


"Salvacipolla"

E' un omaggio d'una rivista, a forma di cipolla, in plastica. Una grandissima cazzata che mai visto prima. bravo.

祝出版-フライング


概念分析の社会学〜社会的経験と人間の科学
Conseptual Analysis in Sociology
~Esseys on human scences and experiences in our daily lives


カニシヤ出版/2009年4月/ISBN:9784779503146
酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生 編
宮山香里 装丁


カニシヤ出版から4月発行予定ということなので、気が早いですが、出版に先駆けてサイトが出来上がりつつあるようなのでお知らせする次第。内容は以下の公式サイトへ。
http://socio-logic.jp/ethnomethodology2.php


私は門外漢で、単に酒井氏と宮山氏のティフォジwというだけなのだけれども、ふたりのコラボレーションがどんなことになったのか、実際に本を手に取るのを楽しみにしています。


宮山香里氏は伊国在のアーティスト。彼女のサイト上で他の作品が観られます。私は、おそらく私の気分によって、彼女の同じ作品を観ても、外へ外へと向かっていくような躍動を感じるときと、内に密やかに横たわるような静けさを感じるときがあります。アートを語る言葉を持ちませんが、観る人に親しいと同時に、観る人を揺らす作品だと私は思います。
Change by Gradation:
http://www.studioetcetera.com/staff/kaori/


酒井泰斗氏は日曜社会学者(なのか今でも?)。頭を揉みたいとき、ヒトとのやりとりに関して師を欲するときw、私は彼のサイトへいきます。
呂律/a mode distinction:
http://d.hatena.ne.jp/contractio/