LIQUIDROOM

短い滞在の間に無理やり恵比寿リキッドルームなんぞに行ってきたわけですが。周囲に見えた伊人らを誘ったのだが誰もが聞こえないふりをし、仕方がないから一人旅。でも、つきあいでライブに一緒に来てもらうと、サッカー嫌いと一緒にサンシーロの観戦席に座るのと同じぐらい気を遣うので、それでよかったのだと。どうせライブや試合や映画が始まれば、私は連れを平気でほっぽって我が道を行くわけだし。


誰かがどこかで言っていたが、伊国は欧州の他国と比べてライブが盛り上がる国なんだそうだ。しかし私の経験からすると、まったく正反対だ。おっきな会場の数万人クラスのライブはもしかしたら盛り上がっているのかもしれないが、残念ながらそういうところに行ったことがない。小さなハコでは、音楽よりも観客の自意識、簡単に言えば「音楽を聴いているアタシの姿は周りにどう映っているのかしらん」という想いのほうがより熱を発しているような気がする。それぞれ気持ちよく聴きゃいーのにバカぢゃないのと思うことも少なくなく。


だから日本でライブに行くとまずその雰囲気に感動する。当然それは舞台の上でも感じているだろうから、伊国で聴いたときよりも演奏はずーっとかっこよいし、時間も予定を越えて長くなる。今回も6000円払って、疲れた身体をひきずって逝ってよかった。