The White Tiger


Aravind Adiga著/ISBN:1416562605


ロンドンの空港で余ったポンドを使うのに与えられた時間は10分。店は多いのに素敵なものは見当たらず、最後はやはり本屋でレジ脇の平積みからタイトルも見ずに1冊ひっつかむ。2008年のブッカー賞受賞作というからそろそろニポンでも出るのでは。原書はニポンのアマゾンでも買える。


著者はマドラス生まれでオーストラリア育ち、今はムンバイ在というがブッカー賞をとるということは英国籍なのだろう。舞台はインドで、インドで成り上がった企業家-殺人犯が、インド訪問を控えた中国の大臣に宛てた書簡(メール)というかたちをとって物語が語られていく。一体この話はどこへ行くのか、という興味でつい読み進んでしまう1冊。