2006-09-07から1日間の記事一覧

蛍川・泥の川

宮本輝さんというひとは、あらゆることに対してとても優しい視線をもった懐の深い人なのだろうなぁと、彼の著作を読むたびに勝手に想像する。ショッキングなエピソードとか奇をてらった描写とか計算高くズラした視点とかで瞬間芸的に人目をひこうとする制作…

[読書]国家の品格

著者はお茶大理学部教授で新田次郎の息子。内容は新しくはないとおもうけれど「わかりやすい言葉」で書いてあることに一票。ところで...Amazonで129位って...売れてるんですねコレ。この本が売れるということが、1:ニポンの状況的に、2:出版業界内幕的に「…

腐りゆく天使

これは、すごかった。なんかこうあらゆる意味で。これまで同著者のものは「陰陽師」の小説とマンガしか読んだことがなかったのだが、深く反省、して読後に思わず岩波の萩原朔太郎詩集をAmazon購入してしまつたw。 腐りゆく天使 夢枕獏著/文藝春秋/2000年/…

村上春樹

村上春樹ぎらいである。といっても初期の頃のものを何冊か読んで嫌いになってしまったので、実は「あんまり村上春樹を知らない村上春樹ぎらい」である。そんな自分を反省して何年かぶりに(これまた入手できたものを)手に取ってみた。でも、風が頬をなでる…

梨木香歩

本当は、ここのところ凄いペースでニポン語の本を読んでいる。要は怠けているわけだ。 Contractio氏のブログで、梨木香歩という作家の存在を知った。Contractio氏の読んだ本が備忘録的に死ぬほど掲載されていながら、そこに(マンガ以外の)フィクションは皆…

李歐

APPLEのibookの充電池が「燃えた」ちうニュースを巨匠に聞くまで知らず、慌てて調べたらばわたしのもリコール対象であった。ニポンからは伊国までは送ってくれないみたいなので、仕方なく伊語のサイトで交換申請をしたのだが...ちゃんと送ってくれるのか...…