ご冥福をお祈りいたします

非常に遅ればせながら昨年亡くなられた翻訳家・浅羽莢子氏に。一体どんな引き出しを持っていればこんな訳ができるのでしょう。以下「ゴーメンガースト」より引用。


ー日々は月々を磨り減らし、月々は年々(としどし)を磨り減らし、幾多の瞬間の奔流が荒波さながら未来の海岸線を浸食していく。


著者マーヴィン・ピークが人並みはずれた語彙の持ち主ということもあるのでしょうが。この一文だけとってみても唸るしかないわたしござる。