極寒スタジアム

ううう寒かった。身も心も試合もサムサムだった。スポーツとはまったく縁のない伊友人から、なぜか突然「ミラノ・ダービーに行こーぜ」という電話が入り、チケットが60ユーロで手に入るというので乗ったのだが。ちなみに正規の金額は14ユーロ、ダフ屋から買うと頑張れば120ユーロ前後、頑張らなければ200ユーロ、いったい誰がどこでぼったくってるんだかインドネシアの屋台じゃないんだからさ。


スタジアムに行ったのは実に2年ぶり、でしょうか。ミラノに来た当初は毎週通っていたのだが --ミラノには2チームあるので毎週試合があります-- そのうち飽きてお金も尽きてやめた。だって、伊国のサッカーってやっぱり退屈なんだもの。鉄壁の守りはよいけれど、おかげで点が入らない。点が入らない90分、しかもそれが冬だったりすると、もう座ってるだけでつらいです。


しかし昨夜はミラノ・ダービー。実のところかなり期待して行った。これまで4回ミラノでダービーマッチを観たけれど、どれもちゃんとかなり異常なまでに盛り上がってたからだ。初めてのときなどは、あれは2001年5月、ミランインテルを6−0で下し、試合後に怒り狂ったインテル・サポーターが鉄パイプを持ってスタジアム周辺を荒し回り、半べそというかもう泣いていたわたしは群衆と一緒にまるで水牛の群れのように逃げた記憶がある。なので期待していった。しかし。なんともまあつまらん試合。


まま、でも雰囲気ものです。スタンドはすし詰めで、一応は法律で禁じられているハッパの臭いが充満し、あっちの角では塀の上から少年が落ちてるし、こっちの角では青年が堂々と用を足してるしw。でももう行かないだろうな。