Io non ho paura

人につきあって2度目。ニコロ・アンマニーティの小説を、ガブリエル・サルバトーレスが映画化した。「ミステリー」と「ヒューマンドラマ」と「社会派ドラマ」というカテゴリーがあるとしたら、その3本の境界線上が重なる1点上に絶妙のバランスで立ってる作品。エンターテイメントとしてちゃんと成功しつつ、観客が「受け取り可能」な社会的/個人的メッセージを、ものすごくたくさん含んでいるのだが、そのどれもが「続く」のかたちをとって映画はきれいに終わる。すなわち、映画として見終わってすっきりするのと同時に、いろんなことを考え始められる余地が残されてる。と、わたしは思う。まともな伊国映画を観たいひとは、こゆの観なくてはいけません。


また観たひと誰もがおそらく「どこで撮ったんだコレ?」と気になるだろうが、タイトルロールをちゃんと見たら、バジリカータ州(長靴の土踏まずのところ、ですね)のポテンツァ周辺らしい。


   ぼくは怖くない
   ガブリエル・サルバトーレス監督、イタリア、2002年
   出演:ディエゴ・アバタントゥオーノ、ディーノ・アブレッシア他


  「Io non ho paura」
   Resista: Gabriele Salvatores, 2002, Italia
   Cast: Diego Abatantuono, Dino Abbrescia,