温泉と腐った卵

日本では鶏はコケコッコですが、米国ではクックドゥードゥルドゥーで、伊国では...なんだっけ聞いたけど忘れた。ところ変わればいろいろですが、あの「温泉の硫黄臭」は伊国でも「くさった卵の臭い」と表現するのだということを知って少し感動している。いま読んでる小説に出てきた。


んなわけで、温泉の臭いも、腐った卵の臭いも、そのふたつを結びつける想像力も二国共通であるらしいが、ところでこの比喩表現のオリジナルにあたるのほう、すなわち「腐った卵」の臭いを嗅いだことがある人って一体どのぐらいいるんでしょうね。少なくとも私はない。しかし、あたかも嗅いだことがあるかのよーに「腐った卵の臭い」って表現、使ってるよね。使ってるね。うん、へんなの。


ちなみに伊国にも温泉はあって、ただしこちらでは水着で入ります。ビーチでは素っ裸になったりするくせに、「素っ裸で温泉」は違うらしい。日本語を話し、日本に何度も行ったことがある伊国人(雄)ですら、いまだ日本で銭湯に行くのは「恥ずかしいからイヤ」だそーだ。ところ変わればいろいろです。