ローマの動物園 --zoo a Roma

なにかとても切ないものが見られるのでは・・・と思い、行ってみたらばやはり切なかった。ローマのどうぶつえんは「ボルケーゼ公園」の一角にあります。


ゲートをくぐるとすぐに、WWFの看板すなわち「パンダマークのアレ」が掲げられているのだが、おまいら嘘をつけ。無駄に広い園内には、なんとも形容しがたい光景が繰り広げられていたのでした。


1. 振動するアメリカ・バイソン
バイソンは、バッファローに似ている「毛の生えた大きな牛(角アリ)」な生き物ですが、なぜかここには 無駄に大勢のバイソンがいる。粛々と座っている。そして目をこらして見ると、「前後に」ふるふると「微動」を続けている。


2. 自殺後あるいは自殺中のゾウガメ
ゾウガメと書かれた檻はあるけれど、肝心の主が見あたらない。よくよく探したら、檻のすみっこの茶色い水たまりに甲羅が生えている。でも首は水中。足も水中。20分ほど観察するも、ぴくりとも動かず。この生き物は30分に1回くらいしか呼吸をしないこともあると聞くけれど、果たしてこれは「まだ」生き物なのだろっか。しばし悩んで十字を切ってみる。


3. タレらくだ
もともとはフタコブラクダだったらしいが、コブ(だったらしきもの)が、背中からふたつ、腹まで垂れ下がっている。すなわち空っぽ。すなわち栄養失調末期。


切ない。切なすぎる。驚くなかれ、これで入場料「8.5ユーロ」もとるのだ。ヴァチカンのサン・ピエトロだってそんなにはとらないぞ。