ウィスキーの脅威

若かりし頃に新宿三丁目で浴びるほど飲んで生涯忘れられない失敗をしてから意識的に遠ざけていたのだが、久しぶりにストレートで飲んでみたらばこれが滅法うまく。まるで、さんざんモメて別れた元彼氏と何年も経た後に再会し、「あら意外といい男だつたぢゃない」などと思ったりするかのごとく。しかし、そこでうっかりヨリを戻したりすると、かつてのリプレイ的な修羅場が待っていたりするのと同様、ウィスキーもやはり侮れないのであった。


酔うことをしらない友人Aとショットグラスをカポンカポンと、ついつい4時まで深酒するに到り、明けて翌日、おかげさまでものの見事にきもちがわるい。人と酒には必ず相性というものがあって、日本酒とウィスキーで酔った翌日は、本当に太陽がきーろく、日の射さないミラノの11月を初めてありがたいと思った。仕事が明けたので、もーまーなんでもいんですが。