の墓地

心地よい秋日和に誘われ、趣味と実益を兼ねて墓地へ逝ってきました。ミラノ市内にあるCimitero Monumentale--直訳すると「記念墓地」--は、建築家カルロ・マチャキーニがコンペに勝ってデザインし、1866年、あっち側へ逝った人のみという限定的入居がスタートしたわけですが、さらに入居には暗黙的-社会的-経済的な制約が課され、結果「金持ちか名家か有名人のみが入れる」というイヤな墓地が誕生したわけです。


はいここでBGM


有名どころで言うと作家のアレッサンドロ・マンゾーニ。最近ではアート界の巨匠ブルーノ・ムナーリ。オペラ作曲家のジュゼッペ・ベルディの葬儀もここで行われました(墓地は我が家の近所にありますが)。そんなわけで墓石などもいろいろで、


嘆いてたり
そのまんまだったり
むやみに大げさだったり
意味不明なことをしてたり
丸ごと意味不明だったり


とまあかなりの試行錯誤が伺えるわけです。ちなみにミラノはこの時代から他の地域に先駆けて「火葬」という習慣を取り入れはじめ、しかるにこの地にゾンビは出ませんが、いってみれば巨大な屋外美術館、一見の価値ありです。はい。