ばぼ、ばぼを観る

ここまでの30数年を振り返って、自らわざわざチケットを買って観戦したスポーツはみっつしかない。サッカー、F1、バリボー(注:バレーボール)。そのうち、現在でも「TV放映時間に合わせて酒を切り上げてでも帰る」のはバリボーしかない。そんなばぼが、久々にナマバリボーを観た。男子バレー・ワールドリーグ。伊国vsニポン at Monza。


ちなみに。三屋裕子とか広瀬美代子とかが現役代表選手だったことを知らない人のために注するが、「ばぼ」は当時「バボちゃん」と呼ばれていたバレーボール・イベントの公式キャラクターである。現在もまだ公式に生きているが、名前が変わったかどうかは知らない。とにかくわたしは"ソレ"に似ている(と言われていた頃がある)。


話戻して。雌バ贔屓のばぼは、現在の雄バについてはまったくなんにもしらなかったのだが、やっぱバリボー観戦はとくべつだ。あの「落ちるか、落ちるか...あがったーっ!」という黒から白への急転換、ブロック2枚の上から決まるスパイクに「おおお」、裏かいたクイック決まって「おっしゃあ」、あと10センチでとれたのにぃ..ちう地団駄地団駄。バリボーの場合、サッカーのようにダレの時間は一瞬たりともなく、試合中の「ちょっとビールでも買ってくるわ」はありえない。開始の笛から終わりのそれまで急降下と急上昇のジェットコースター。しかもこのジェットコースター、バスケのように走りっぱなしではない。サーブのあの間。あれが緊張をいや増す。ジェットコースターだって「一瞬止まって急発進」を繰り返したらきっとみんな吐く。


てなわけで心臓に悪い。ど疲れた。しかし身体に悪いものほどやめられない。8月のニポンは女子のワールドグランプリ。TVの前で正座して、両手のひら祈りのポーズで観るのがばぼ流だ。