こんなに暑くてどうする

まだ6月だというのに。おかげで仕事もいつもの3倍つかれた。今年こそエアコンを買わなければいけないかもしれない。この暑さでは考えることも覚えることも食べることもままならぬ。小さなことが気にならなくなるが大きなことも気にしなくなる。伊人が概してハッピーなのはこの暑さのせいだろう。


すでに先週のことになるがブラジルvs日本戦を観た。いつもながら思うがサッカーをしているブラジル人は楽しそうだ。ロナウジーニョはあの人間離れした顔で笑いながらドリブルし、ロナウドはあの人間離れした身体でまるでサンバを踊るかのごとく走る。どんなにチームが不調でも、どんなにDFがザルでも、彼らはいつも「たのしーっつ!うっきゃーっ!」ちうムードを発している。ニポンに欠けているのはアレであろう。目指すサッカーはもちろん違うのだろうが、お行儀よく難しい顔ばっかしてても勝てませんぜ。相手はなにせ「たのしーっつ!うっきゃーっ!」なわけで、考えられないようなシーンで考えられないようなことを仕掛けてくるわけで、そういう相手には頭いくら使っても勝てない。


常識を超えると対処不能になる。それはサッカーのみならず物事全般において(私を含め)ニポン人によく見られる傾向だとおもう。しかし当然ながら常識の通じる範囲は限定的なものだ。国境を越えれば、会社や家を一歩出れば、いや、どんなに長年のつきあいの友人知人親兄弟うんぬんにだってそれは通用しないかもしれない。いやむしろ「通用しないことがノーマル」だ。その前提から出発しなければ、ニポンは強くならんだろう。