大揺れサッカー界

新聞のサッカー記事を久しぶりに真剣に読んでしまった。揺れてますよ。大揺れですよ。クラブチーム、審判陣、業界関係者、選手、メディアまでメッタ切り、しかも「捜査にあたった警官5名が逆に情報提供者として取り込まれ、取り調べ対象となっている」なーどという、いたって伊国らしいオマケまでついている。


そのなかでいま、最もでかいスポットがあたっている黒幕がユベントスの元GMのルチアーノ・モッジなわけだが、彼のクロを決定的なものにしたのは捜査班による電話の傍受だった。13日のラ・レプッブリカ紙では、丸2面を割いてその傍受した会話の主なくだりを再現している。これが、かなりオカシイ。細かな相づちとか、ニポン語でいう「うーんと...」「そうそうそうそう」「ばかかお前」などという言葉までいちいち律儀に再現しているがゆえに『怪しいやつらの悪巧み』という雰囲気が、それはそれはリアルにどどどんと伝わってくるのである。これ、本人たちはほんと顔から火だろーね。してさらに、会話中には放送禁止用語がポコポコ出てくるのだが、それもまた「Ca...」「Cog...」てな具合にちゃんと一部伏せ字にしつつ、ていねいになぞられているのがまたおかしく。


そんなこんなで、ホットニュースな新大統領も新内閣の組閣案も10面まで追いやられてしまった。ちなみに伊国の主要全国紙は、ざっと90面まである。3日溜めればマクラ、10日溜めれば漬物石、30日溜めると寝場所がなくなる。