議会総選挙

の開票速報を見ている。ずっと見ている。日本でもそうだったが、選挙速報番組は、流れも構成もたいして変わらないのだが、チャンネルを変えながら永遠に見てしまう。


野党の中道左派連合が今のところやや優勢で、5年ぶりの政権交代か!と世の中は盛り上がっている。が。今回の選挙から改(正or悪)された選挙法のせいで、右派と左派それぞれが上院と下院それぞれの過半数を握るという結果がありうる。議会まっぷたつ。どんな結果だそれは・・・。とまれ結果はおそらく明日の朝にならないと出ない。


このところ、私の周囲のやんちゃな若者たちの酒の場も選挙の話題でもちきりだった。こちらでは、どの政党に投票するかを多くの人が臆せず口にする。ところで。日本では選挙のたびにハガキが届いて、これを投票場で投票用紙と交換するが、こちらでは選挙権をもつすべての人は、それぞれ「投票カード」というのをひとり1枚所有している。逆に言えばこのカードが「選挙権がある」ことの証で、つまりこれががないと投票ができない。もちろん、お札や査証や身分証明書と同様、複製できない複雑なつくりになっている。友人Aは、このカードが「ない!ない!」と絶叫しつつ家中をひっくり返しておった。たわけだ。


閑話休題。このカードにはスタンプを押す欄が複数ついていて、投票するとその回の選挙の該当欄にスタンプが押される。スタイル的には「3000円買うごとにスタンプ1つの新星堂カード」なんかを想像していただくとよい。して、これを見れば、その人がどの選挙で投票をして、どの選挙ではしなかったかが一目瞭然。無投票が続くと「次回の選挙は投票できません」といった罰則までついている。


今回の投票率はなんと83%を越えた。前回2001年の81%をさらに上回る数字だ。それだけ人々の関心は高いのに「右も左も過半数か?」などといふ冗談のような国の迷走。伊国である。