はい、蹴球ですよ

バカ騒ぎが聞こえてきたので試合が終わったのだとおもいネットを繰るとインザーギが2ゴールしたなどと書いてあるのでついテレビをつけてみる。ちなみに我が家からはサンシーロ・スタジアムがそこそこ近く「インテルvsミランの試合後」とか「バスコ・ロッシ(ド嫌い)のライブ」のときなどは迷惑である。


サッカー好きだ(った)。伊国に来て1年間サンシーロに通い、そして食傷したw。


とまれ。今日はちなみにチャンピオンズリーグミランvsバイエルン。経過結果その他についてはニポンのサイトのほうがよっぽど詳しく追いかけてるので(その情熱と執念に乾杯。おかげでわたしもご飯が食べられます)触れないが、テレビを観ていたら、この試合で2得点したピッポインザーギと、1得点して1本PKをミスったシェフチェンコのインタビューがあり、そこでちとワハハなことがあった。


少し解説。彼らは今日、いわゆるツートップでスタメン出場して、彼らが共にピッチに立つときはミランの勝率が非常に高いというデータなどもあって、いわゆるラッキー・コンビとおもわれているわけだが、そんなふたりが今宵、ベンチで「20分ぐらい話しこんでいた」そうな。そういうシーンを伊国のテレビは絶対に落とさない。


さて、テレビにその場面が映るが、音声までは拾えていない。かくしてスタジオのコメンテーターがまずインザーギに尋ねる。「一体ふたりでなにを話していたのさ」。ピッポ応える。「いやあべつに、笑ってたんだよ。あとはいろいろと試合のこととか話してさ...」。シェバのインタビューシーンでもコメンテーターは同じ質問を繰り返す。シェバ応える。「動きのこととかいろいろとね。怪我でつらい時期を過ごした彼(ピッポ)がゴールできて僕も本当に嬉しいよ...うんぬんかんぬん」。


しかし。伊国ではヒトは身体でも喋る。


テレビに映し出されるその「和気あいあいなお話シーン」で、シェバはインザーギに向かって同じジェスチャーをしつこく繰り返しているのであった。掌をすぼめて上に向け、上下に振る、アレである。ニンゲンの言葉に訳すと『なにアホ言うてんやオマエ』。


シェバよピッポよ、残念ながらごまかしはきかない。「一体なにをモメてたんだと」明日の新聞はこぞって書き立てるに違いない。そういう話題を伊国のメディアは絶対に落とさない。ふふ。