煮え湯

という言葉がポッカリと頭の中に浮かんで、瞬時にとても 熱ううく なった。たぶんこの「煮」という漢字のナリと、「にえゆ」というどこかクドく洗練されてない発音が、いずれも 熱ううい のだと。思う。ここでは表示不可能だが、この「煮」を78ポイントぐらいの文字まで拡大したら、おそらくそれはそれは熱いであらう。
 さておき。大辞林によれば「煮え湯」は、飲まされるもので、飲ますもんではないという。たしかに、使うときはいつも受け身だね。


  煮え湯を飲まされる=信頼していたものに裏切られてひどいめに遭う


「煮え湯を飲ます」も見た目ヘンじゃないが、思わず使っちまいそうだが、ただやはり、語の意味からすると、使うシチュエーションというものがあまりないのだろう。たとえば:


自分を信頼してくれていた人を裏切ってひどいめに遭わせた人が、友人なんかの前でのたまう。
 『僕さぁ、○○に煮え湯を飲ましてさぁ』
....うん、あんまりないだろうね、こういう場面は。あったらコイツはかなりヤな奴だ。


自分を信頼してくれていた人を裏切ってひどいめに遭わせた人がいて、そいつを共に知っている2人が、喫茶店かなんかでウサワ話などする。
 『あいつさ、○○に煮え湯を飲ましてさぁ。ひどい奴だよね云々』
....うん、これはアリかもね。ただ、こういう話題で、こういう言葉遣いをする人は、現実的にはあまりいないだろうなぁ(こういう言葉遣いをしそうなひとは、私の周りでふたりぐらい想像できるが)。


ぢゃ、こんなのはどうだ。
 『わたし、○○に煮え湯を飲ませるようなことをしちゃって...』とブログで告白する。
.... asparago、ヂンセイのある局面でおそらく失敗。大きく反省しているのである。