家出前

「家-出前」ではない。「家出-前」である。旅行でも出張でも帰省でも何でもいいが、とにかく家を空ける前には献立がヘンになる。冷蔵庫に残っているものを片付けなければいけないからだ。捨てる? とんでもない。まだ食べられる、ヘタすりゃ買ったときの値段まで覚えているものをどうして捨てられよう。収めるのである。胃の中に。


かくして今日の夕食は、やたらとトマトソースの多いズッキーニ・スパゲティであった。開封した瓶のトマトソースが「ざっと4人分」ぐらい余ってたからだ。とても具合が悪い。ちなみに昨日の夕飯は、「ハンバーグオムレツチャーハン」だった。うう、書くだけで脂っこい。とても具合が悪かった。ちなみに今、セロリを2本、丸ごと齧っている。綿密な計画をたてたにも関わらず、なぜか余ったのだ。大きく2本。口の中がじょりじょりする。いいかげん、やめたい。ちなみに先程、巨匠宅にタマネギを4つ置いて来た。置いて来てよかった。あれを処理している自分を想像すると、涙と汗が出る。


そんな試練の末、どこへ行くのかって? 内緒だよ。答えは次号(たぶん)。ばい。