またひとり死亡

シチリア島でティフォジが警官を殺害して国内外であれだけ問題になったのに、またサッカーのためにひとり亡くなってしまった。11月11日午前、トスカーナはアレッツォ近くのAutogrill(高速道路のサービスエリア)でラツィオユベントスのティフォジ(サポーター)が衝突、止めに入った交通警察が遠距離から1発(か2発)の威嚇射撃をしたところ、それがラツィオのティフォジの首に命中した。彼は28歳、ローマではDJとして名を知られ、服飾店を営んでいたという。ニュースによれば、ティフォジ間のもめ事はほぼおさまり、各人が車に戻ろうとしているときに警官が発砲したそうだ。


現在は、発砲した警官をはじめ現場にいた目撃者に聞き取りをしつつ現場検証を行っているところだ。伊国では軽犯罪に対しての取り締まりが厳しくなり、先日発表された新治安法案のなかには、過激なティフォジに対して取り締まりを厳しくするとの項目も含まれていたが、この事件はどんな展開をみせるのか。ティフォジに対して、そして警察に対して、どんな措置がとられるのか。この事件が新法案にどんな影響を与えるのか。ご冥福を祈りつつ、続報を待ちたい。