翔ぶが如く

お仕事のためまた南下せねばならず、このたびは「決死の猛獣つかい」な気分なのだが、死んでしまう前に読むにこれほど相応しい本もあるまい(嗤。


Wikipediaでいちいち登場人物のツラを確認しながら読み読みする。こういう話はホラやっぱり顔が見えるとドンと愉快度が増す(偏)。そこで無知をひとつ告白するが、わたしは木戸孝允桂小五郎だということを知らなかった。とまれ、これだけ枝葉が分かれつつ、話が前後左右に脱線しつつ、それでもぐいぐいと大筋を前にひっぱっていく司馬遼太郎の文章こそまさに翔ぶが如く。眠られない。わたしは「竜馬がゆく」「坂の上の雲」のファンであるが、話が広いぶん、そしてまた時代背景のせいかコレが一番テンポがよいとおもう。2巻しか手元にないのがちと気になるが...。
翔ぶが如く
司馬遼太郎著/文春文庫/2002年版/ISBN:4167105942