誰も知らない

友人HがDVDをくれたおかげでようやく観ることができた。2004年のカンヌで主演男優賞をとり、さんざん話題になったからして本当に いまさら だったのだが、「ワンダフルライフ」幻の光」「ディスタンス」と、是枝作品はいわゆるハズレがない。とおもう。すばらしい。思わず伊友人の映画評ブログで異人たちに「おいおまえら、キタノタケシばっか観てないでこゆのも観ろよ」とエバってしまった。


というか、伊人がこれを観たときに、どんな感想を持つのかとても興味がある。まずこのストーリーが実話ベースであることについて。現代ニポンを生きる私は、実話として「さもありなん」な話だと思ったのだが、現代伊国に生きる彼らはどうか。この国にも「とてもありそう」でもあるし「絶対にありえなさそう」でもある。そのへん聞いてみたく。
あとたとえば、「男のトコ行ったっきり何ヶ月も帰ってこないかーちゃんに息子が(男の自宅へ)電話するのだが、かーちゃんがその男の名字を名のって電話に出たがゆえ、そのまま何も言わずに切る」というワンシーンがあるのだが、ここで息子が伊人なら「Che cazzo stai facendo!!=いったい何しとんじゃボケ!」ぐらいは言うのか言わないのか、とかetc。


誰も知らない/Nobody Knows
是枝裕和監督/2004年/日本/ASIN:B0002PPXQY
出演:柳楽優弥北浦愛、木村飛影、清水萌々子、YOUほか