ギリシア正教の復活祭

なるものをとても正しく祝ってしまった。ロシア-ギリシャ正教の復活祭は、カトリックのそれよりも1週間遅れだそうで、つまり今年は4月23日がそれにあたった。在伊25年のルーマニア人の友人Dのママがいわゆる「祝いの昼食」を企画し、気軽な気持ちで行ったらばこれがめっぽー正式な宴であった。


まずは卵と硬貨を沈めた水を全員が額につけるところから話は始まる。して、緑橙紫黄赤などに色づけされた茹で卵をひとつずつ手に取り、祈りの言葉を唱えながら各人が卵と卵をガチンコとさせる。割れなかったらラッキー、亀裂が入ったらばアンラッキー。私の緑の卵は、一発めの対戦で見事に粉砕する。ともあれそれをムキムキと食らう。以下、伝統料理を腹に詰め込むこと述べ5時間。しかし、壊れた生活をしているせいか、伝統にのっとったことというのがやたら新鮮に思え、背筋がピンと伸びるよな、なかなか素敵な体験だった。


そして復活祭でだらけたところに、伊国はまたしても祝日。4月25日はイタリア解放記念日。暇をこいたので映画を観る。ここ1週間、ドタバタな映画を3本続けて観てしまった。何も考えたくないモードのわたくし。