カラオケ導入のススメ

伊友人のライブに逝きました。久しぶりに「ちゃぶ台ひっくり返し衝動」にかられました。モジモジ歌うな歌詞みて歌うな舞台で照れるなカバーなのに前奏でトチるな金返せ...とは口に出せなかったがゆえの、ちゃぶ台です。でも観客(身内友人知人)はヒョーヒョー盛り上がっている。わたしは、帰るぞ。


もともと期待していったわけではないですが、彼らはプロではなかったですが、でもお金とって人にみせる以上はホラ、譜面台に歌詞カードのせるのはやめようよ。エヘヘって顔で歌うのもどーかなぁ。メンバー同士でクスクスこそこそ話されてもねぇ...。それぢゃあまるで、そう「カラオケボックス」ぢゃんか。


歌や演奏のうまいへたなどよくわからんが、舞台に立つ以上はドカンとしていてほしい。でないと観客は汗が出る。息子の学芸会を観るおかーさんのよな気持ちになつてしまう。伊人はドカンとして見えますが、わたしがこれまで観察した限りでは、意外にパフォーマンス下手が多い気がします。ライブのみならず、目抜き通りにラジカセ置いて踊ってるワカモノや、中央駅前でスケボーやってるジャリん子も、みんなどこかモジモジしている。「お前いっとけよ」「いいよお前からやれよ」「俺さっきやったじゃん」「じゃあみんなでいこうぜ」...永遠やってろ、と。おそらく自意識がでかすぎるのだと思ふ。


この(観客にとって)嘆かわしい事態を解決するために、わたしはカラオケの導入を薦める。ニポンのライブハウスが、今、どんなことになっているのかは知らないが、いずれにせよ「観る者をおかーさん化」させてしまうようなバンドは、おそらく生きてはいないだろう。だって、今でこそ下火になってしまったものの、カラオケ全盛時のニポンでは、フツーの老若男女がフツーに人前でマイク持って歌ってた。歌のやたらうまいやつも、下手なやつも、やたら下手なのに臆しない奴も、モジモジしたやつも、みんなとりあえず歌ってた。とりあえず歌って、とりあえず聴いて、とりあえず慣れた。「ヒトが - 人目に晒されつつ - 芸をする」という事態に。同時に知った。素人でも歌の上手い奴はいて、素人でも芸達者はいると。てことは、理屈からすると、カラオケ普及を境にして、「カラオケ以上」でないバンドは、お金とる舞台にはそうそう立てなくなったはずだ。


てなわけでカラオケ導入。それが無理なら「ニポンへカラオケ留学」。商売に...ならんわなw。