むらさきうこん

ローマに行っておりました。通常の2倍ぐらいのアルコールを摂取したように思うのだが、記憶を失うこともなく、二日酔に苦しむこともなく。これはおそらく、いや確実に、友人宅で配給された「むらさきうこん」のおかげだ。


たいていの健康食品/飲料は信じないわたくしだけれども、これは、効く。モノの効果を言葉で説明するのは不毛なのでやめるが、お酒で失敗をしたことがある輩なら、それも何度も様々なバリエーションをもって失敗を重ねてきた輩なら、その効果は、飲めば、わかる。一発でわかる。まず、飲める。なぜなら、杯を重ねるうちにやがて訪れる「ぶわ、ぎもぢわる」という瞬間が待てど暮らせどこないからだ。すいすいいく、ぢゃんぢゃんいく、どんどんいく。して。吐かずに眠る。翌日。すいすいぢゃんぢゃんどんどん逝って吐かずに眠った翌日は、大抵、人間としては目覚められない。まったく別種の不快さを訴える 頭 と 喉元 と 胸 と 腹 という4匹のセイブツが、ひとつの脳みそにつながっているというややこしい生き物。キングギドラの逆バージョンである。しかし。むらさきうこんな翌日は、これがない。


沖縄産むらさきうこん。恐るべし。商品名を「うっちん」といふ。そんな奴に頼るのか...と男泣きするネーミングだが、これが侮れない。黄色いうこんとは、ちなみに別物。


飲める。酔わない。身体にはいいのだろうか。悪いのだろうか。