の女は強い

街へ出るとたまに「カップルの喧嘩」をみかけます。伊友人たちと出かけるとたまに「カップルが喧嘩」をはじめます。伊男友人と出かけると、その友人のもとにたまに「彼女から怒りの電話」がかかってきます。そういうとき、ときどき、いや結構な頻度で「筋の通らない理屈を気合いで通す」というシーンがみられます。そして、そういう力技を使うのは、確率から言うと(圧倒的に)女の側です。たとえば。


それまでのあらすじ:
わたしは伊男性と「仕事」をしている。そこへ彼の彼女から電話。これでもう「3〜4回め」の電話。彼女は、おそらく彼と会うことになっている。それまでの電話の内容はほぼすべて一緒。彼女の声はでかく、電話口から漏れ聞こえてくる...。


  女:ねーまだなの?
  男:あのさ、終わったら電話するって言ってるでしょ。
  女:終わったらっていつよ。
  男:だからわかんないよ。あと2時間ぐらいかなぁ...
  女:そんなに待たせるの!
  男:だからさ、仕事してるんだからね。終わったら電話するって。わかった?
  女:なんでいつもそういう言い方すんのよ!
    大体あなたっていつもギャーギャーガオーグルルル...(判読不能、以下だらだら続く)


その後のあらすじ:
男、電話を切る。思い切り悪態をつく。悪態の限りをつく。私は「関係ないわ」という顔ですべてを流す。フリをしつつ一部始終を興味津々みて/きーている...w。


さて、これはとても素朴な内容ですが、ともあれこゆのを「逆ギレ」といいますね。わたしも過去を振り返ると他人事ではないのだが。さておき。これまでの-私の-個人的な-目撃情報からすると、この手の「逆ギレ」は彼女たちの得意技であり、その技は、この国ではとりわけよく効く。それはひとえに多くの男たちが「防衛戦略を持たない」、あるいは多くの男たちが「面倒くさがり」だからではないかと。わたしは思う。彼らは、彼女の言っていることがどんなに無茶苦茶だろうが、どんな無茶苦茶な理由で自分が攻撃されようが、最終的には「彼女の言っていることを聞いて(るフリをして)、下手に出て、彼女をなだめる/ご機嫌をとる」という態度に出る。ことが多い。


つまりここでは、異性間の素朴な争いの多くは「キレたモン勝ち」という結果に至る。つまりここでは、キレた者(雌)の相手をする正しい術を持たない者(雄)が、それゆえにキレる者をさらに大量生産し続け、どんどん自分の首を絞めていく、という循環が起こっている。とお見受けする。果てに出来上がる「カカア天下」な国。


しかし。本当にそうなのか。一見、強そうに見えるモンほど実は弱者だ、てなことも大いにあり得る。実のところ、この国のカップル内のパワーバランス「傾向」ちうのは、どーなってて、どんなバリエーションがあるのだろう。という質問を友人P(伊国産・雄)に向けてみた。結果は次回に続く。
ーーてなことを書いてたら隣家の夫婦がまた喧嘩をはじめた。日常茶飯事。いつも外にまで響いてくるのは、臓躁的な奥さんの声だけなのだがw。オイオイ、子供が泣いてるぜ。