ギネスなわけですが。

家が街から遠いこともあって2週間はいたっておとなしくしていましたが、ひとたび夜の町に出たらば、なんだか弾みがついてしまい徘徊を続けております。ところで、アイルランドというと誰も彼もが判で押したように「ギネス」「ギネス」と申します。たしかにうまい。そして新鮮。ビールというより酵母菌入りの栄養ドリンクを飲んでいるよーな、そんな香りと味がします。


しかし。私はいわゆるアイルランドの「パブ」というのが好きになれません。日本でいう「バー」伊国でいうと「バール」ですが、基本的には飲み物しかない。食べものはありません。そして場所によってコーラなどといったノンアルコール飲料も置いてない。つまりは、ただ飲め、ひたすら飲め、と。
それはまあよいのですが、あの「喧しさ」には辟易します。人間が騒音の元凶である伊国とは違い、何がうるさいって音楽がでかい。それはもう漢字で「五月蝿い」と書きたくなるぐらい五月蝿い。もちろん会話などできるはずもなく。つまりは、ただ飲め、ひたすら飲め、と。


この国はとても穏やかな雰囲気に満ちていますが、人々をそこまで「ほれ飲めやれ飲め」と駆り立てるものは一体なんなのでしょう。