コールドマウンテン

ネタ古いですね。そうビデオ鑑賞。レニー・ゼルウィガー*1のアカデミー助演女優賞受賞作ってことで前々から観たかったのだが。ううう。彼女の演技以外に見るべきところはなく。「風と共に去りぬ」と「愛と悲しみの果て」と「ひまわり」と「母をたずねて三千里」を足して4で割ったような、とにかくあっちこっちから破片を借りてきて継ぎ合わせたようで目新しさはない。回想して浮かんだのは、レニー扮するルビーが「パパ!」と絶叫するシーンだけ、でした。


しかも、ニコール・キッドマンの吹き替えをやってる声優というのが、私は前から気に入らない。だらだら甘くべっとりだ。そう、伊国では映画はすべて、劇場上映でさえも全部「吹き替え」です。識字率が低かった頃の名残だというが、だからここでは、ブラッド・ピットショーン・ペンチャウ・シンチーアンジェリーナ・ジョリーでさえもみんな伊国語をしゃべる。そして普通は、俳優ごと担当する声優は決まってて、だからときどき問題がおこる。ここ最近では2001年、ロバート・デ・ニーロの吹き替えをやってた Ferruccio Amendola が亡くなり、後継者探しが大変だった。ちなみに彼はアル・パチーノやスタローン、ダスティン・ホフマンも担当していた大御所でした。


  コールドマウンテン / Cold Mountain / Ritorno a cold mountain
  2003年 / イギリス・イタリア・ルーマニア合作 / アンソニー・ミンゲラ監督 / 155分 /
  日本語字幕:戸田奈津子/ 配給:東宝東和